腐るほどの時間が有り余っていると思ってた。
全ては可能性に溢れていると思ってた。
夢を見る事が正しいとおもってた。
けどそれが大切だと知るには随分と時間がかかった。
それが人生と語る輩にはきっちりクソだと吐いて捨ててきた。
ねじ伏せようとする輩を片っ端からねじ伏せてやると頭ん中で何べんもぶっ飛ばしてきた。
事の大きさにも恐れおののき激しい怒りは制御できずに周りのもんを壊してた。
本を読むことにウンザリしてた。
人の言葉にも無関心になってた。
教えや答えをそこから何も見つけれなんだ、というより避けていた。
人と付き合う中でいろいろ学ぶと思っていた。
けど付き合えるのは友達と思ってた奴等だけ。
自分の中で枠を作っていた。
それでも自分はワールド・ワイドだと自負していた。
だから少しでも自分よりもモノ知らずや劣る奴がいたら意気揚々とした。
俺の世界を教えてやろうってね。
けど無知な奴らの目は決まって羨ましいほどにキレイだった。
自分に孤独を感じた、そしてそれを美徳と思ってた。
「夢をカタチにしていきましょう」と担任は爽やかに言ってた。
そんなもんわかっとるわいって鼻であしらっていた。
「夢は何?」と聞かれ「ロック・スター」とか「ハリウッド・スター」とか言ってた。
結局、既に形になってるもんを本や映像から盗んでただけだった。
そん時の夢はガラス細工並みにもろく崩れ去った。
とりあえず自分を丸裸にしないと。
けど失うと怖いもんだらけだ。きっとまだその大切さをわかっていないからだ。
わかってるふりしてるだけ。
今、自分には少し時間が残ってる。
いずれ吹きっさらしの風は骨や肉を根こそぎ奪い去っていくんだ。
全部ぶちまけてからこの世の埃となろうか。
今から作っていく足跡が誰かにとって失っていく時間の忘れ形見となればね。
まだ幕を降ろすには早そうだ。
ワレ ミヲ カザレ
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